リュウノヒゲの植え替え

●リュウノヒゲに菌根菌

リュウノヒゲ栽培地。

（リュウノヒゲ栽培地）


いえいえ、本当は、
ミョウガを植えてある場所なのです。

ミョウガを植え付けて
１０年くらい経っているのですが、
ここ何年かは収穫量がかなり少なくなったので、
そろそろ植え替えようかなと・・・。

その前にリュウノヒゲが邪魔になるので、
先に植え替えることにしました。

リュウノヒゲの植え替え適期はちょうど３月～４月頃。

リュウノヒゲはとても丈夫で、日陰でも良く育ち、
土壌流失を防ぐ実利的な目的もあります。

リュウノヒゲの根が土をしっかりと捕まえるので、
土砂降りの雨でも土が流されずに済むんですね。

では、シャベルでザクザクと、
大胆にリュウノヒゲを掘り起こします。

（掘り起こしたリュウノヒゲ）


ところで！
リュウノヒゲの根っこに変なモノが！

（リュウノヒゲの根）


リュウノヒゲの根っこのところどころに、
コブみたいなものがたくさん付いています。

これはもしかして根粒菌？？？

※根粒菌についてはこちら：
　→エダマメにはチッソ（窒素）肥料は不要？

でも、根粒菌はマメ科植物だった筈？？？

調べてみると、リュウノヒゲの根についているコブは、
菌根菌らしいことが分かりました。

菌根菌と言うのは、もとは土中の微生物で
植物と共生するカビの一種。

例えばヒトの場合は大腸の中に大腸菌がいて、
食物を分解して消化してくれます。

菌根菌も栄養や水分を蓄えるなど、
植物の生長を助けているんですね。

菌根菌がいる土壌は良い土壌と言うことですね。

たしかにこのあたりは、
カキの木やモチノキの葉っぱがかなり堆積して、
まるで林の中のような場所なんですね。

土中の微生物が活動しやすい環境なんですね。

さて、それはそうとして、
掘り起こしたリュウノヒゲは
無事別の場所に植え替え完了です。

（リュウノヒゲ植え付け完了）


土が流れやすい斜面に植え付けました。

あとは水やりを。

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リュウノヒゲの花

●リュウノヒゲは７～８月に開花

リュウノヒゲ。

（リュウノヒゲ）


７月～８月はちょうどリュウノヒゲの開花期、
遠くからだとよくわかりませんが、
近くで見ると葉の下の方から
小さな花がたくさん咲いているのが分かります。

（リュウノヒゲの株元）


草をかき分けてみると↓こんな感じ。

（リュウノヒゲの花茎）


１つの花茎に２０個くらいの花が付いています。

（リュウノヒゲの花）



リュウノヒゲの花は２ｃｍ～３ｃｍくらいの
白くてとても小さな花がたくさん！

草をかき分けないと見えないなんて、
もともと地味な草花らしい花の咲き方ですね。

この白い花から、やがて実ができるのですが、
とても綺麗で透き通るような青い実ができます。

秋から冬にかけてできるその青い実は、
花よりも綺麗で見栄えがあります。

その実も草をかき分けないとよく見えないのですが・・・。

※リュウノヒゲの種はこちら：
　→透き通った青い実が素敵

リュウノヒゲは下草などに利用されることが多く、
注意して歩いているとよく目にする植物です。

とても地味な印象があるので、
花が咲いたり青い実がなったりするのは、
きっと、あまり知られていないですよね。

リュウノヒゲはとても丈夫で育てやすい草花です。

そのうえ、長所がたくさん。

※リュウノヒゲの良いところはこちら：
　→地味だけど長所ずくめ！

リュウノヒゲを殖やすには春の株分けのほか、
種まきでも殖やすことができます。

※リュウノヒゲの殖やし方はこちら：
　→リュウノヒゲの管理と殖やし方

種まきで殖やすのも面白いですね。

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リュウノヒゲの育て方：（３）リュウノヒゲの管理と殖やし方

●リュウノヒゲは何もしなくても育つ

リュウノヒゲは耐寒性が非常に強く、きわめて丈夫です。

日陰でも日なたでもよく育ち、
肥料をやらなくてもよく、病害虫の心配もなく、
強健で育てやすい植物です。

※完全な日陰だと花が咲かないことがあります。

なのでリュウノヒゲの管理と言っても
あまり神経質になることはないのですが、
いちおう参考までに載せておきます。

【リュウノヒゲの水やりと温度管理】

　やや湿り気味の場所が好みですが、
　乾燥気味の場所でも十分に育ちます。

　地植えなら水やりは不要、
　鉢植えなら表土が乾いたらたっぷり水やりします。

　四季を通じて屋外で育てます。

　日当たりは半日陰の場所が好みですが、
　日なたでも育ちます。

【リュウノヒゲの肥料】

　肥料は与える必要はありませんが、
　元肥として2月か3月頃に、
　緩効性の化成肥料をあげると生育が良くなります。

■リュウノヒゲの殖やし方

リュウノヒゲは株分けで殖やします。

株分けの適期は酷寒期と酷暑期を避けた春または秋、
春（3月～4月）が一番良いです。

株分けのやり方はテキトーで構いません。

株を一度掘り上げてから手で細かく分けて、
10cm間隔くらいで植え付けていきます。

※タマリュウの場合は5cm間隔。

我が家のリュウノヒゲはこぼれ種でも殖えています。

（こぼれ種で発芽したリュウノヒゲ）


種まきして育ててみるのも面白いですね。

■リュウノヒゲのせん定

タマリュウはこじんまりと小さくまとまりますが、
リュウノヒゲはすこし邪魔になることがあります。

そんな時はバッサリと切ってしまいます。

我が家では４分の３くらいを切り落として、
芝刈りのように刈りそろえてしまいます。

刈り込むなら春か秋が良いようです。

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