産地リレーとは？（サンチリレー）

●産地リレー（サンチリレー）

産地リレーとは、
細長い日本の地形において、
特定の農産物の生産の旬が、
次々に移動していく様を言います。

生産地リレーとも言います。

この産地リレーによって、
同じ種類の野菜や果物が、
長期間に渡って供給されることになり、
価格も安定します。

近年では、
農作物の栽培技術の向上とともに、
ハウス栽培の技術も向上したことから、
農作物がより長期的安定的に
供給されるようになっています。

産地リレーの典型的な野菜はレタスです。

レタスの生産量が一番多いのは長野県で、
夏の主要生産地になっています。

長野県でのレタス栽培が終わると、
秋の主要生産地の茨城県や静岡県にリレーします。

茨城県では春にも栽培しています。

冬になるとハウス栽培にリレーしていきます。

キャベツの場合の主要生産地の第１位は愛知県で、
冬から春にかけて生産しています。

愛知県での栽培が一段落すると、
初夏にかけて第４位の神奈川県や第３位の千葉県、そして、
夏から秋にかけて第２位の群馬県にリレーします。

こんな感じで、
キャベツもほぼ１年中手に入る野菜になっています。

細長い地形のおかげで、
日本って産地リレーに適した環境なんですね。

ところで最近では、
国外を含めた産地リレーが進んでいるようです。

真冬でも真夏の野菜が食べられるようになります。

物流コストが少々お高くなりますが、
南半球との産地リレーが活発になると、
野菜の旬って無くなってしまいますね。

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蹄角粉とは？（テイカクフン）

●蹄角粉（テイカクフン）

蹄角粉とは、
牛のツノやヒヅメなどから作られた
有機質の肥料のことを言います。

蹄角粉の「蹄」は「ひづめ」と読みます。

「角」は「つの」なので、
「蹄角粉」で「ひづめとつのの粉」ということになりますね。

この底角分は、
牛のツノやヒヅメなどを蒸気で加熱して柔らかくし、
その後に脱水乾燥させてから粉砕して粉にしたものです。

蒸気を使って製造するので、
蒸製蹄角粉とも呼ばれます。

蹄角粉の肥料成分は、
窒素を１０％～１２％程度含んでいます。

有機質肥料であるため、
肥効の効きは遅く遅効性で、
主に元肥として使用されます。

蹄角粉の原料となる牛のヒヅメやツノは、
牛海綿状脳症（狂牛病）（ＢＳＥ）の発生以降、
海外からの肉骨粉等の輸入が禁止されているため、
国内でわずかに作られている程度です。

したがって、
蹄角粉の流通量はとても少なく、
価格は高価になっています。

ところで、
ネットで蹄角粉を調べてみると、
「消火剤」と言う言葉が
ちらほらと出てきます。

調べてみると、
蒸製蹄角粉などを原料に、
化学消火剤が作られているそうです。

たん白泡消火薬剤と言うもので、
動物性のタンパク質をもとに作られた、
泡消火薬剤です。

水と混合して泡状にして、
燃焼物を覆って酸素を遮断して
消火する薬剤です。

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ボトニングとは？

●ボトニング

ボトニングとは、
早期に花芽分化してしまうことを言います。

別の言い方では、
小花蕾（しょうからい）や
早期出蕾（そうきしゅつらい）と呼ばれます。

植物、
特に野菜において使われる用語です。

野菜の苗が十分に大きくならないうちに、
花芽が分化してつぼみができてしまうと、
そのつぼみが小さくなってしまうことがあります。

それは、
葉っぱの数が少ないなど、
つぼみが大きくなるための環境が
揃っていないために起こります。

生理障害の一種ですね。

なぜ花芽分化が早くなってしまうのか。

その原因の多くは、
低温や肥料切れなどによります。

例えば、
野菜の苗を畑に植え付けたとき、
苗がまだ若いうちに想定以上に寒くなったりすると、
花芽分化が助長されてしまうことがあります。

株が小さいうちに花芽ができるので、
花芽を大きくする体力がないため、
小さなつぼみになってしまいます。

また、
肥料を十分に与えずに肥料切れになると、
野菜や植物は子孫を残そうとして、
早期に花を咲かせて種を作ろうとするので、
結果的に早期出蕾となります。

今の季節の野菜の中では、
ブロッコリーがボトニングの危険があります。

苗の植え付け時期が遅くなって、
すぐに冬に入ってしまうなどすると、
ボトニングの原因になります。

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