キキョウは種でも十分育つ

●キキョウの種

キキョウ、下の写真は6月頃のキキョウ。

（キキョウの花とつぼみ）




そして花がら摘みもせずに放っておいたキキョウが枯れ、
枯れ枝にたくさんの種サヤが出来ているのを発見！

※キキョウは花がら摘みをしなくてもＯＫです。
　キキョウの育て方のページはこちら：
　→（１）放っておいても丈夫に育つキキョウ
　→（２）温度管理・種まき・定植・ほか

（キキョウの種サヤ）



正面から見るとこんな感じ。

（キキョウの種サヤ：正面から見る）


たしかに、キキョウの花と同じく、
五角形になってますね。

そしてサヤの中にキキョウの種がたくさん。

（キキョウの種サヤと種）


（キキョウの種）


■キキョウは宿根草だけど種まきも

キキョウは耐寒性の宿根草、
そしてすごく丈夫な草花です。

肥料もいらないし、病害虫もほとんど無いし、
土を選ばないし、耐寒性なので冬も屋外。

半日陰が好きなので、他の植物の邪魔にならない
庭の隅っこや木の下などで育てられます。

※１年目だけは冬にマルチングすると良いです。
※暑さや夏の乾燥は苦手。

花がら摘みも不要なのですが、
花後すぐに茎を半分くらいに切り戻すと
秋にも開花させることもできます。

キキョウを種まきする場合は春と秋の年２回です。

・種の春まき：3月上旬～6月下旬
・種の秋まき：9月上旬～10月下旬

※発芽適温は15℃～20℃くらい。ベストは春まき。
※寒い地方では春まき（3月下旬～7月下旬）のみ。

もう11月に入ってしまったので
今からの種まきは難しいかもしれませんが、
温度管理に注意して、冬の間マルチングすれば
まだ大丈夫かもしれませんね。

最近は暖冬だし・・・。

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キキョウ（桔梗）の育て方（２）

●キキョウの育て方（２）

※キキョウの育て方第1回はこちら：
　　放っておいても丈夫に育つキキョウ

（キキョウの花）


■キキョウは丈夫で育てやすい

キキョウは種からでも十分に育ち、
肥料をあげなくても大丈夫な草花です。

病害虫もほとんどないですし、
冬もそのまま放っておいてＯＫです。

土質を選ばず、
半日陰が適しているのもうれしいところで、
我が家では木のたもとに植えていますが
毎年立派に花が咲きます。

■キキョウは暑さが苦手

特に幼苗期は暑さが苦手なので、
本葉５枚～６枚の頃までは
必ず半日陰に置くようにします。

草丈が大きくなっても暑さは嫌いなので
半日陰に植えておくのが一番良いと思います。

夏の乾燥も苦手です。

水やりを忘れないようにして、心配なら、
マルチングをして表土を乾かさないようにします。

■種まきのしかた

キキョウの種まきは、3号鉢に5粒～6粒くらい、
土を薄くかぶせる程度でまきます。

用土は、
赤玉土小粒２：腐葉土またはピートモス１、の割合、
庭植えの場合は緩効性の化成肥料を少量混ぜておきます。

■定植

本葉が5枚～6枚開いたら、
一回り大きい鉢または庭に植え替えます。

鉢植えなら5号鉢に3株くらいまで、
庭に地植えする場合は株間を10cm～15cmあけます。

■キキョウの花数を多くするには

春に伸びた新芽を摘芯すると花数が多くなります。

また、花後すぐに茎を半分くらいに切り戻すと
秋に再び開花します。

花がら摘みはやらなくても良いです。

種が付けば、翌春に種から殖やすことができます。

ただ、種まき１年目は花はあまり咲かないようです。

■冬は放っておくかマルチングをする

種をまいて1年目の場合は株が弱いので
マルチングをしておくと安心です。

1年以上経っている株ならそのまま放っておきます。



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キキョウ（桔梗）の育て方（１）

●放っておいても丈夫に育つキキョウ

キキョウが開花しました。

今回はキキョウの育て方、第1回です。

（キキョウの花）

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【別名】キチコウ、アリノヒフキ
【分類】キキョウ科キキョウ属

【草丈】20cm～100cm
【花色】白、桃、紫、青、など
【花径】4cm～5cm
【花期】暖地：6月～8月
　　　　寒地：7月～9月

【水やり】土の表面が乾いたらたっぷり
【温度管理】耐寒性（宿根草）
　　　　日当たりと水はけの良い場所
　　　　　　※屋外の半日陰が適
　　　　夏の暑さと乾燥は苦手

【肥料】（元肥）緩効性化成肥料（少量で可）
　　　　（追肥）5月～9月（少量で可）
【殖やし方】宿根草
（種まき）暖地：春まきと秋まき、
　　　　　　　　3月上旬～6月下旬および
　　　　　　　　9月上旬～10月下旬
　　　　　寒地：春まきのみ
　　　　　　　　3月下旬～7月下旬
　　　　　※関東地方は暖地です。
　　　　　※発芽適温：15℃～20℃
（株分け）3月～4月の植替え時、または、10月の花後
　　　　　それぞれの株に芽が1つ～3つ付くように分ける
　　　　　3年に1回くらいは株分けをする
（植替え）3月～4月

【害虫】ヨトウムシ、ハダニ（真夏の乾燥時）、
　　　　キキョウヒゲナガアブラムシ、など
　　　　※我が家ではウリハムシやクロウリハムシも
　　　　※ハダニの写真と防除はこちら：
　　　　　 →ハダニ類の被害と防除
【殺虫剤】オルトラン粒剤やマラソン乳剤
【病気】特になし
　　　　※病気の可能性は、
　　　　　　モザイク病（4月～10月）、
　　　　　　葉枯病（4月～10月）、
　　　　　　斑点病（4月～10月）、
　　　　　　茎腐病（6月～9月）、
　　　　　　立枯病（6月～9月）、など"
【殺菌剤】モザイク病：アブラムシを寄せ付けない
　　　　　葉枯病：ダコニール1000やトップジンＭ水和剤
　　　　　斑点病：ダコニール1000やトップジンＭ水和剤
　　　　　茎腐病：リゾレックス水和剤やバシタック水和剤
　　　　　立枯病：リゾレックス水和剤やバシタック水和剤

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■日本原産のキキョウ

キキョウは、もともと
日本をはじめ、中国北部、朝鮮半島、東シベリアの原産で、
万葉集に出てくる秋の七草として有名です。

まさに和の花、
明智光秀の桔梗紋にもなってますね。

一重咲きの他、二重咲き、八重咲き、矮性もありますが、
基本は紫色の一重咲きです。

※我が家には、もともと何色かあったのですが、
　紫色だけは何年も咲いています。

風船のようなつぼみにも趣きがあります。

（キキョウのつぼみ）



品種によってはつぼみが開かない種類もあるそうです。

■キキョウの根は生薬にも

キキョウの根にはサポニンという成分を多く含み、
生薬＝桔梗根ととして利用されています。

痰、鎮咳、鎮痛、鎮静、解熱などに効くようです。


次回はキキョウの育て方第2回です。



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