根こぶ病とは？（ネコブビョウ）

●根こぶ病（ネコブビョウ）

根こぶ病とは、
根にこぶができる病気で、
病原菌の感染によって発症します。

根にこぶができるものには
ネコブセンチュウもあります。

ネコブセンチュウは線虫による害虫被害ですが、
根こぶ病は病原菌による病気です。

カビの一種です。

根にこぶができると、
本来の根の働きが弱くなります。

根は、
土中の水分や栄養分を吸収する役割がありますが、
その吸収が弱くなってしまうと、
地上部の生育が悪くなり、
症状がひどいと枯れてしまうこともあります。

気温が高い時期には
腐敗して悪臭を放ちます。

根こぶ病が発生しやすいのは、
カブ、キャベツ、コマツナ、ダイコン、
チンゲンサイ、ハクサイ、ブロッコリー、
などのアブラナ科野菜です。

一度、根こぶ病が発生すると、
その付近の土中に病原菌が潜んでいることになるので、
アブラナ科野菜の栽培には注意が必要です。

病原菌はなかなか減らないそうなので、
アブラナ科野菜の連作は避けるのが無難です。

根こぶ病は、
春から秋にかけての
高温多湿状態で発生しやすくなります。

梅雨の長雨や、
秋の長雨のときには要注意ですね。

水はけを良くして栽培すると、
予防効果が高まります。

また、
根こぶ病は酸性土壌で発生しやすくなるので、
土壌の酸度を調整してあげたりするのも有効です。

根こぶ病に対する抵抗性のある品種を
栽培するのも有効ですね。

もし、
根こぶ病が発生してしまったら、
放っておくと他の株や野菜に蔓延していくので、
見つけたらすぐに抜き取って
畑の外に持ち出して処分する必要があります。

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納豆菌とウドンコ病

●納豆菌の殺菌剤効果

市販の納豆。

（納豆）


この納豆はどうやって作られているかと言うと、
ダイズを茹でて柔らかくしたあとに、
納豆菌をかけて発酵させて作ります。

納豆菌はもともと、イネのワラなどの枯草に付着していて、
ワラ１本に1000万個の納豆菌が付着しているそうです。

※納豆菌は、バチルス・ズブチルス菌と呼ばれるそうです。

昔ながらの納豆の製法では、
ワラを煮沸して納豆菌以外の雑菌を除菌したあと、
そのワラで茹でたダイズを包んで納豆を作っています。

納豆菌にはすばらしい効果があります。

ヒトにとっては、整腸作用や、
血栓の溶解酵素ナットウキナーゼが有名ですが、
ガーデニングでも大きな威力を発揮するんですね。

それはウドンコ病などの予防効果。

植物がかかる病気のうち、
ウドンコ病、灰色かび病、いもち病などから
植物の身を守ってくれる効果があります。

仕組みを簡単に説明すると、
予め納豆菌を植物に付着させておくことにより、
他の病原菌が繁殖する場所を奪うことで、
病気が蔓延するのを防ぐと言うことらしいです。

ただし、これはあくまでも予防。

実際に病気が発生してしまってからでは
効果があまりないようです。

ところで、この納豆菌から作られた
園芸用殺菌剤も販売されています。

例えば、フマキラーなどで発売している
インプレッション水和剤。

※楽天市場でインプレッション水和剤を探す：
　→インプレッション水和剤

ウドンコ病、灰色かび病、いもち病、のほか、
葉かび病、黒枯病、葉枯病、白斑葉枯病、灰星病、斑点病
などに効果があり、多くの野菜や果樹などに使うことができます。

食品由来成分で作られた殺菌剤なので、
安心して使える安全な殺菌剤ですね。

ところで、市販の納豆から
殺菌剤を作ることは可能なのでしょうか？

例えば、納豆を水かお湯で浸けてから、
その水を希釈して植物に噴霧するとか・・・。

やってみましょうか。

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ビスダイセン水和剤をミニトマトに

●ミニトマトの疫病防止に

ミニトマト、トスカーナバイオレットの鉢栽培。

（ミニトマト、トスカーナバイオレット：鉢植え）


このミニトマトは５月中ごろに疫病にかかったのですが、
徹底乾燥させた結果、見事に復活したミニトマトです。

※疫病からの復活についてはこちら：
　→ミニトマト、疫病から復活

下の方の葉に若干枯れかかっているのがあるので、
あまり油断はできないのですが・・・。

（若干枯れかけたミニトマトの葉）


今日は久しぶりの無風だったこともあって、
早起きして除草剤を散布。

噴霧器やらいろいろと出したこともあって、
ついでにミニトマトに薬剤を散布しました。

使った薬剤はビスダイセン水和剤。

（ビスダイセン水和剤）


ビスダイセン水和剤は、
特にカビ類や細菌類に効果があり、
一部、殺虫効果もあるようです。

病気は疫病、べと病、軟腐病、をはじめ、
黒星病、葉かび病、輪紋病、炭そ病、褐斑病、斑点細菌病、
黒斑病、白斑病、腐敗病、夏疫病、白色疫病、灰色腐敗病、
灰色かび病、つる枯病、赤色斑点病、灰星病、などなど
広範囲の病気に効果がある殺菌剤です。

適用作物は、トマトのほか、
キュウリ、ホウレンソウ、ハクサイ、レタス、セルリー、
バレイショ、タマネギ、カボチャ、メロン、マクワウリ、
スイカ、ラッキョウ、ソラマメ、ウメ、オウトウ、モモ、
リンゴ、ナシ、カキ、クリ、カンキツ、ブドウ、チャ（茶）、
タバコやバラにも使えます。

残効性にも優れているので効果が長持ち、
一方で収穫前日まで使える（トマトの場合）ので、
安全性の高い殺菌剤ですね。

写真のビスダイセン水和剤は、
１．２ｇ（粉末）の個装になっていて、
１個装で１リットルの水に薄めて使えるので、
家庭菜園にはもってこいです。

（ミニトマト、ビスダイセン水和剤散布後）


水に展着剤を入れ薬剤を薄め、
葉裏にもたっぷり散布しました。

丈夫に育ってくれるかな？

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